世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドその22006/12/18 01:48

もうちょっとで終り。美しい話だ。終わってほしくないけど、、、下巻287ページ 「僕の体がどれほど心の底でそれを求めていたかということをひしひしと感じることができた。僕はあまりにも長いあいだ唄を失っていたので、それに対する飢えさえをも感じとることができなくなってしまっていたのだ。音楽は長い冬が凍りつかせてしまった僕の筋肉と心をほぐし、僕の目にあたたかいなつかしい光を与えてくれた」

音楽じゃないんだけどね。痛いほどわかるよ、今のわたしには… そう。いかに心が凍りついていたか、いかに失われていたか、いかに損なわれていたか。

もう、二度と失いたくない。凍らせたくない。