舞台/西加奈子2014/06/27 01:04

最近ワールドカップばかり見ているので映画を見ていない^_^;

不思議な話。ニューヨークに来たのは初めて。セントラルパークで小説を読みたかったのだが、はしゃいだせいで、読もうとした瞬間に全財産を入れたバッグを取られる。そこで主人公がとった反応は「笑う」ということ。それも、とびきりなんでもないんだよという、で、何時間も寝るし。格好わるいからすぐに領事館には行かないが、クレジットカードを悪用されているかもと気づくと無茶ビビるという。でも、カード会社の兄ちゃんには旅慣れた風を装ったり、まあ、自意識過剰というか、面白いけど、そら疲れるわな、と。

その父は小説家だが、全て、他人からどう見えるかということでセルフプロデュースしているような人で、それがしゃらくせー、らしい。が、入院して買った「地球の歩き方」がニューヨークに行くきっかけだったり、それを他人に見せちゃいけない、と、持って帰ったり、主人公も父が嫌いなのかどうなのか、はっきりしない。自分でもそうだろう。わかるような気はする。

で、主人公は12ドルしかない状態で、90セントだかのピザを食いながら滞在を続ける。500mlの水を2ドルで買うとかありえねーよー、とか思ったが、本屋のウォータークーラーで水を飲むようになる。

そのうち、徐々に精神に変調をきたしてくるが、亡霊が常に見ているというのは、何なんだろう。ちょっと消化不良。わかるような気もしつつ。

しかし、最近、よく知らない人の小説を読むけど、みんな文章うまいねー。村上春樹みたいに「この文体が好き」とはならないけど、さすがに売り物の小説を出す人だなーと。ま、どうでもいいか。

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