ラストサムライ ― 2006/04/01 16:39
ラストサムライ
ハリウッド映画なので、また、変にデフォルメしたサムライが出てくるのかと思えば、まずは、ほとんど間違いがないとまで思える、正確な描写に驚いた。なんで、ここに富士山が?とかはあるけどね ^_^; 幕末なら鉄砲くらいあるだろう、とか。でも、勝元はかっこよすぎるくらいかっこいいし、武士道が非常によきものとして描かれている。そういう意味では、日本人としてはうれしい。まあ、よきものと言えど、あくまで、古きよきものではあるわけだが。 天皇の描き方も斬新というか、日本では考えにくい形だった。最後にオルグレンは鉄砲撃つんじゃないかとか思ったりもしたが、そういうことはさすがになかった。ちょっと長かったけど、まあ、ほとんど期待してなかった驚きのせいもあるけど、かなり好印象だったかな。冷静に考えれば、日本で作ったもので同じようなストーリーのものはいくらでもありそうな気はするけどねー。
血と骨 ― 2006/04/01 22:35
血と骨
もう、たけしすごい、の一言。他の役者は考えられんな。済州島から大阪に渡ってきた男の一代記。ものすごい暴力的だし、すごい精力。未亡人を囲っても二年間子供ができない。子供ほしかったんだねー。あげくのはてに脳腫瘍になるし。子供は親から逃げるために嫁いで、最後にはクビ吊るし、激しいよ。脳腫瘍になった愛人が退院してきたら、ちゃんと世話すんだよなー。根っからのどうしようもない人間でもない。でも、日本人をだまして脳腫瘍の愛人の世話させるのにだ、あして連れてきて、はたまたやりまくるし、愛人は殺してしまうけど。子供の通夜(葬式?)で、足が立たなくなって、以後、日本人の愛人に金は取られるはひどい目にあってたりもする。鈴木京香が「あれはわたしらの金や。日本人の女に取られて、どうのこうの」とか言うのが妙にリアルだったり。男の多くが暴力的だったり、なんか、見ていてつらくなるが、面白かった。最後はちょっと、まあ、そうだよな、と思いながら、そういうもんだよなと思ってしまうけど。最後まで好き勝手に生きたから、後悔してもしょうがないよというか、人間なんてそんなもん、好き勝手できただけある意味幸せ。好き勝手が自分の中にあるわけで、その人自身なわけだから。 オダギリジョーがちょっとだけ出ていたが、なんかつけたしみたいでつまらなかった。もっと面白い役だと思ったんだけど。ま、いっか。あんなに殴り合いしたら、もうちょっと痛そうにしないかな、しかし? 濱田マリの胸が見られたのもラッキーかも? ^_^;
モーターサイクルダイアリーズ ― 2006/04/02 21:45
モーターサイクルダイアリーズ
ゲバラの話。それにしても、未舗装の道を二人乗り+荷物満載で、よく走るよ。ノートン500だし。まあ、4st単気筒の方がグリップはするかもしんないけど、あの道、あのタイヤでは、、、まずは、そのことに感心してしまったけど、その辺は単車乗りじゃないとわかんないだろうなぁ。案の定、何度も大クラッシュしてる。アンデス越えでは雪まであるし、無謀っつーかなんつーか。
で、モーターサイクルダイアリーズなのに、実際は、チリに入ってちょっと、までしか乗ってない。後は、ヒッチハイクとか歩きとか。ま、そんなことはいいんだろうけどね。
チリで合った共産主義者の夫婦。この人には、チチーナ(だっけ?)の水着代をあげてしまうんだけど、その後の銅山の辺とかで、かなり、違う考えを持つようになったのかもねぇ。医者としてもいい奴で、ハンセン病患者とも分け隔てなく接するし、しまいには、自分の誕生日を祝ってもらうためにアマゾンを泳いで渡ってしまう。本当にいい奴だよ。関係ないけど、ハンセン病の手足背中の変形などの諸症状は、免疫系の反応の結果らしい。知らなかった。伝染しない、というのは厳密には正しくはなく、非常に感染力が弱いから、非常に弱ってる人とかでないと感染しない、ということらしい。今でもまだ新規感染者は減らないらしく、問題となってはいるようだ。
ま、ハンセン病の話はよくて、、、自分の誕生日のパーティーのスピーチで、「統一された南米に乾杯」みたいなことを言うのが、きっと、後に続くんだろうね。すごく、いいやつなんだよ。チリでは、バイク屋だかのおやじの妻に誘惑されたけど、夫に見つかりかけて豹変したため、慌てて逃げたなんてエピソードもあったけどねー。どっかの病院の先生が書いた小説の感想を求められて率直に酷評してしまうし。ハンセン病の島で、ミサを受けてないから昼飯をもらえないでいると、あとから患者さん達が何人もご飯を持ってきてくれるの。なんか、うれしくなってきたよ。とにかく面白かった。
ただ、アカデミー賞の歌曲賞というのが、いまいちピンと来なかったかなぁ、、、どうでもいいけど^_^;
インザカット ― 2006/04/09 01:31
インザカット
いいんだかよくないんだかよくわからんなぁ。メグライアン主演。教師をやってて、スラングを教えてもらいに黒人と酒場にいくが、そこでトイレに行こうとして、スペードの3の刺青をした奴が殺された女にしゃぶらせてるのを見るところがはじめの方なのだが、その後、同じ刺青をしている刑事を、殺人犯だと思いながらも、やりたくなってやってしまったり、妹を殺されたり、よーわからん。まあ、冷静に登場人物を吟味すると、はじめから犯人はわかったも同然だし、筋はちょっとよくいえば強引、はっきりいえば無茶区茶だし。
もしかすると、DVDではもっと過激なシーンが満載だったりするんだろうか。だとしても、メグライアンなんかいらんけどなぁ
春夏秋冬そして春 ― 2006/04/09 20:41
春夏秋冬そして春
韓国映画。いかにも東洋という感じの映像。きれいな景色。ほとんど会話もなく過ぎていく。春は、子供が石を魚や蛙につけて苦しむさまを喜ぶ。夏は、療養に来た女の子とやってしまう。秋は、おそらくその女に裏切られて、誰かを殺してしまう。和尚も自殺する。冬は、戻ってきて修行か。誰かの子供を受け取る。母は氷にはまって死ぬ。そして、春が繰り返す。子供は亀をいじめている。
観念的だし、ありがちな話だが、きれいで静かな映像が素晴らしい。夏の少女は、そんなに露出があるわけでもないのに不思議にエロティックだった。
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