コルシカン・ファイル2008/12/05 01:58

コルシカン・ファイル

よーわからん、どたばたに近いコメディなのかなー。警察が探しているジャンレノの役の人を探偵が探すことになる。相続したとかでだまされたんだな。で、コルシカに行くと、コルシカ独立のための資金を横領した疑いがかかっているようで(実際にそうなのだが)みんな、ジャンレノを嫌っている。が怖がってもいるんだな。コルシカ人はよそ者とは一線を引いているようで、いろんなところで、そういう話が出てくる。コルシカに家を買っても爆破された男とかが出てくるし。探偵はジャンレノの妹役といい仲になる。その元亭主とか、その亭主の子でない子どもとかも出てくるが。まあ、探偵を気に入ってやっちゃうんだな。となるともう一族で、コルシカの人間なのだ。警察と憲兵は相変わらずドタバタとやってるが、最後に、つかまるけど、コルシカの法廷で裁かれると、みんな、なんでもないと証言して、結局無罪になるという、なんだか、くっだらん話。まあ、面白かったけど。コルシカってそういうところなんだというのもわかったし。コルシカ語というのがあって、イタリア語ともフランス語とも違うというのもちょっと面白かったかな

ツォツィ2008/12/05 02:05

ツォツィ

なんとも、振り返ってみればありがちな映画で、こんなに絵で描いたようなことが起こるのかね、と思うけど「心臓を貫かれて」を読んだ後だったこともあり、なんとも泣けてしまった。 ツォツィは、不良という意味で、本名はデビッド。母が病気で父がうつるからと母から遠ざける。イヌを蹴って背骨を折ってしまったのを見て、逃げ出して土管で暮らし、今はボロ家に住んでいる。金持ちの家に押し入ったり、地下鉄で強盗をやったりの生活。 ある日、家に入ろうとしている女のクルマを奪う。このとき女を撃つが女は死ななかった。そのクルマに赤ん坊が乗っていたのが大きな転機。自分が愛してほしかったこと、などからか、自分を重ねてしまうんだろうなぁ。ミルクをあげないといけないが、コンデンスミルクをあげたり、オムツを換えて新聞紙でくるんだりする。自分や家族がそうだったんだろうなぁとか思ってしまう。近くに赤ちゃんを持つ女がいて、銃で脅して乳を飲ませる。モビールなどを作って売ったりしていたようだ。夫はどこかで襲われて帰ってこなかったとか。ツォツィは自分の行いを考えてしまっただろうなと思う。女のところには二度行く。二度目で、名前を聞かれてデビッドと答える。この辺から、実は、ツォツィは境遇がそうさせただけの悪行だったとわかってくる。女は赤ん坊を預かってくれる。 もう一度、同じ家に押し入るが、ツォツィはミルクや哺乳瓶をとってくる。家の主を殺そうとした仲間をツォツィは撃ち殺す。びっくり。何しにいったんだろう。よくわからん。女のところに戻るが、もう赤ん坊を預かれないといわれ、返してきたら会ってくれるかと聞く。クルマを売った金を渡そうとするが受け取ってくれない。 結局、赤ん坊を返しに行く。その前に殴った仲間に謝る。家に言ってそのまま置こうとするが、結局呼び鈴をならす。赤ん坊と離れたくないようだ。ちょっと想像できなかったけど、そうだったのね、という感じ。警察が一杯来て銃を向けるが、家の主が彼は逃げないから、落ち着いてくれと、子どもを返してもらい妻に渡す。そういう意味の信頼があったのだろう。もちろん、子どもに銃を向けられたくないのもあるだろうけど。そもそも、ツォツィは子どもを返しにきてるわけで、大丈夫だということくらいわかると思うのだが。話の流れで、死んじゃうのかなと思ったけど、最後は投降して終わった。 そうそう、足が悪いヤツを追いかけて銃を向けるが、金を取るでもなく、なぜそんな体で生きると聞いたりする。なんか、南アフリカの現状を考えてしまう。簡単に地下鉄で人を殺すし、本当にひどい国だ。家のない子どもが沢山いるかと思えば、ものすごい金持ちがいたりする。なんか、考え込んでしまった。ツォツィも日本の普通の家庭に生まれれば、普通に育って普通に仕事したんだろうに。