8月のクリスマス ― 2006/09/03 16:10
8月のクリスマス
普通のラブストーリーなんだが、美しい風景、穏やかな地方都市って感じで、引き込まれるというか、同化してしまう。山崎まさよしがうまいんだかなんなんだかわからないけど、不思議にぴったりと合ってる。関めぐみって人も、学校の臨時教員だからか知らないけど、はずめずっと白いブラウスで、清楚って感じがずーっと続く。なんか、大人じゃないみたい。私服もかわいい。主人公と一緒で、なんかひかれていくような気になる ^_^;
ずっと、あまりにもかわいい話なので、これが暗転していくのが怖い。けど、ゆきちゃん(いつのまにかこう呼んでる)にわかるのは、最後の数分。新しい学校を訪れるけど、結局会えずに帰る。それは、結局最後まで誰も知らないで終わるんだよねぇ、、、
児童がいなくなったのをスクーターにのせて一緒に探したり、バスケットをしたら次の日アイスクリームを持ってきたり、雨の日送ってもらったらお礼にお酒をとかっていってたのに「怖くなって」って来なかったり、その後、来て、缶ビールと落花生とかを買ってカメラ屋で一緒に飲んだり、遊園地行って、観覧車で高所恐怖症でめまいがしたり、その後ジュースとアイスを食べたり、、、どれも普通のエピソードなんだけど、その普通さがいいのかな。なんか、輝いている感じ。恋がまだ若い頃っていうか。いーなー、なんか。こっちまで軽くときめいたり ^_^;
結局、好きだとか愛してるとか、まるでないまま終わるんだけど、最後に手紙で語るんだよね。でも、元の韓国映画では、そこもあまり饒舌ではないらしい。その方がいいかもね。手紙のナレーション「あ。好きだったのね」って確認したりしたからねぇ。
せかちゅーとかに比べたら、ずーーーーっといい映画じゃないかなぁ。ま、大ヒットするとは思えないけど、佳作って感じだよなー。よかったー
ソフィーの世界 ― 2006/09/03 16:25
ソフィーの世界
BSでやってたやつで、きっとかなり前のだと思う。DVD-RAMのがたまっててなかなか余裕が… ^_^;
ソフィーが主人公の物語なんだけど、少佐(作者)が神で自分たちは想像上の存在にすぎないと気づくというか、気づいたことになって、というストーリー。哲学をテーマっていうけど、そんなに深くもないし、まあ、歴史ものとしては面白いかもしれないけど、、、あと、字幕じゃさっぱりわからんだろうけど、イタリアに行ったらイタリア語しゃべってるし、フランスではフランス語だし、シェークスピアは英語だし、スペイン語もでてきたりとかは面白かったけどね。
たいした話ではなかったかな。映像はきれいだし、よく作られてるなぁとは思うけど。原作読んだけど、というか杉本さんに借りて読んだ覚えはあるけど、こんなだったっけかー??という感じかな。まあ、あれだけの本を映画にするのは無理だよなー。
愛についてのキンゼイ・レポート ― 2006/09/09 15:06
愛についてのキンゼイ・レポート
ドキュメンタリーだと思ってたら映画だったのね。はじめに出てくるのは本人が聴取されているとこだったのかと最後にわかる。
なかなかよくできてるけど、男で成功して女で失敗したのとかもう少し詳しくいってもいいんじゃないかと思うし、最後のまとめ方とか取ってつけたとまではいかないけど、ちょっと拙速というかちぐはぐというか、それまでの流れに比べるとはしょった感がある。ま、いいけど。工学系に行かせたかった父と生物が好きだった子の話とか、いろんなことを盛り込みすぎというか消化不良の感じかな。ばらばらな気がする。こっちの問題かもしれないけど ^_^;;
主演の人がすごくいい感じだった。どんどん年とってくけど、あれって、メイクだけなのかな。すごいもんだ。本当の年がどの辺なのか知りたくなるけど、調べる気にはならないかな。
いい映画だと思う。中に出てくる人もそう(それは演技だけど)だし、webで感想とか見てても、気分悪いとか、いろいろ書いてる人がいるけど、そいつらの方が、わたしにとっては気持ち悪いし、偏狭なだけでなく、自分の偏狭さが(社会的に)当然と思っていたりして、本当に唾棄したくなるけど、まあ、そんなことはいいか。言論でもなんでも自分を相対化できない人は、その時点で議論すらできないからね。誰もあんたに同じこと、同じ意見を要求してるわけじゃないって。
今、同じことをやってる人っているのかな、いないのかな。こういう調査って、信憑性が問われるよなぁ。そこをどうやって担保しているのかに興味があるけど、そういうことは自分で調べるしかないみたい。気が向いたら調べてみよっと。
ミリオンダラーベイビー ― 2006/09/16 17:18
ミリオンダラーベイビー
こんな話とは知らなかった。流行遅れすぎ? ^_^;
ガッツだけはある30超えたウエイトレスのおねーちゃんがボクサーになるのはいいとして、あまりにも強すぎ、と思ったのだが、、、まさか、ああなるとは。お父さんとイヌの話もそういうことだったのね、と。でも、そうするしかないのだろうな、本当に愛してるなら。舌噛み切ったりするわけで、、、苦しくなかったろうか、とか、それだけを思ってしまう。フランキーは、どうしたんだろう。まあ、どこかで自殺したんだろうな、、、あの親も信じられんし、対戦相手もどうしたんだろう。モーガンフリーマンがすごくよかった。フランキーもだけど。年寄りに抑えた演技で、それだけで、静かな悲しみというか諦めにも似たものがあるが、ハートしかないボクサー志望をいじめるバカに怒って、110回目のファイトをして、相手をぶちのめす。でも、淡々としていて、それがかえっていろんなことを語ってくれる。
神父の適当さというか、実はちゃんとフランキーのこともわかっているが、結局は「すべてを神の手にゆだねなさい」とかしかいえない。まあ、宗教とはそういうもので、それで救われる人は救われるわけだけど、結局、無力。自分の無力さを悟った人しか救われないってのは、結局、宗教の持つ力なんてそんなもんだということなのでしょう。なんかつらいね。まあ、そんなことしたら自分を見失うぞ、とか言ったり、現実認識というか、ちゃんとわかってはいるし、あの状況では誰も何もいえないけどね。でも、神父ならなんとかしてほしかった。神父?牧師?どっちでもいいや。
とはいえ、テーマは重いし、よくできてるとは思うし、あれが実は練りに練った結果なのだろうとは思うのだけど、なんか、物足りないというか、実は、結局、単純というかありがちな話とうか、なんか、不思議な感覚が残った。最後も、つーと涙が出たりしてしまうんだけどね。DVD見てて、タイトルバックを呆然と眺め続けることってあまりないしねー。
誰でも一度は負けるんだよー
暗殺の森 ― 2006/09/18 00:19
暗殺の森
映像はきれいだったなー。ただ、主人公マルチェロのトラウマみたいなもんが、いまいちよくわからないというか、ぴんと来なくて、最後もぴんと来なかった。ま、でも、そういう想定なんだから、そういうことなんだな。そう思ってみなきゃわからんわな。わたしが悪いか。まあ、ファシストになったのもどれもこれも本心じゃないというか、世間に迎合するために主義主張を曲げてやっとるんだな、きっと。
女同士でタンゴを踊ったり、妙に美しい場面がいくつもある。暗殺シーンはよってたかって刺しまくるけど、あそこまでやるのはなかなか見たことないなー。
ただ、暗殺された教授夫人アンナとマルチェロの関係がいまいちわからん。なぜ、今君と逃げられたら何もかも捨てる、んだか、、、一目ぼれとか書いてるサイトがあったけど、ほんまかぁ???
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