トリノ 24時からの恋人たち2009/08/03 02:59

トリノ 24時からの恋人たち

まあ、ありがちっちゃー、ありがちな映画なのかもしれないが、面白かった。サイレントの映画の断片が一杯出てくる。かと思えば、主人公が撮ったらしいものも出てくる。なんともいえず可愛い。

主人公は、映画博物館の夜警、かな?そこに住んでるらしい。ハンバーガーを毎日買いにいくが、それは、実は気に入った人がいるだけらしい。それが、アマンダかな。その彼がアンジェロでクルマ泥棒。冒頭では腹を撃たれてクルマ屋の前でへたりこんでるが。アマンダにはルームメートがいる。最後ですっぴんが出てきて、その方がずっといい、厚化粧の女。

アンジェロはいい加減なヤツ。アマンダはある日、バスに乗り遅れるため、12時前に帰るときに店長だかに注意されて切れて油をぶちまける。で、転がり込んだのが映画博物館。憧れの彼女と過ごしてうれしいマルティーノだが、彼はあまり言葉を発しなかった。が、そのうち、アンジェロは魅かれていく。マルティーノが撮った映画を見せられて以前から自分に気があることに気づく。寝てしまう、と ^_^ ルームメートもその頃アンジェロとやっていたのかな??

で、アンジェロが店長と暴力的に話をつけて告訴は取り下げ。アマンダは戻るが「この数日間のことは聞くな」という。去られたマルティーノはアンジェロを探し出して話をするが、アンジェロはマルティーノに決めさせようと、不思議な感じ。そこは、まっとうなヤツだったんだと。見直す ^_^

とはいえアマンダにも簡単には決められない。ずるずる。しかし、そのうち、ルームメートと寝たからか、関係ないのか、結局マルティーノのところにくる。アンジェロはルームメートと旅に出ようというが、このときすっぴんでくる。アマンダに変な化粧と言われたからだね。

で、なぜか、アンジェロはマルティーノと一緒に仕事をしていたブルーノに撃たれる。ここが一番わからん。で、冒頭の場面と。

なんか、ありそうな話なんだけど、おしゃれというか、映像もきれいだし、色もきれいだし、なんか、よかった。あの、塔って当然ながら実在でトリノのシンボル的なところらしい。うーん。知らなかったー。

最後に、アンジェロの灰は塔の床にばらまかれてしまうんだなー。それもそれでいいのかな、と思った。死んでしまえばねぇ。

アイムノットゼア2009/08/21 02:36

アイムノットゼア

ボブディランは知ってても、詳しくはしらないし、Like A Rolling Stone 以降って、天国への扉くらいしか知らないし、まあ、全然、わからなかった ^_^;

貨物列車に乗る黒人の子どももディランなのかとはわからなかった。それにしても、マスコミってくだらないこと訊くね。プロテストソングがどうなるか、とか、世界がどうなるか、なんて、ボブディランに訊いてどうすんのかね。あんな風に、ひとごとみたいにしたくなったり、露悪的になったりしたくなる気持ちはよくわかったよ。ただ、神父だか牧師だかみたいになってるのだけは、ちょっといただけないなーと思ったけど。

それなりに面白かったけど、ディランの伝記でも読んでから見直したらもっと面白いんだろうなーとは思った。

花より男子ファイナル2009/08/21 02:42

花より男子ファイナル

まあ、くだらないのはわかって見てたので構わないのだが、実に下らなかった。ありがち、ありがち、ありがち。でもいいの。そういう映画だから ^_^;

途中、井上真央の顔がアップになる場面があり、あれ?思ったほど可愛くないかも、と思ったっけ。ま、どうでもいいや。元々好みじゃないし。

西の魔女が死んだ2009/08/29 14:01

西の魔女が死んだ

へー、児童文学だったんだ、とか思うわけだが、魔女役のサチ・パーカーがずっと丁寧語調でとてもきれいな日本語で、日本人ですらそうじゃないだろうくらいの感じで、とてもよく、お子様向けという感じの映画を超えてるように思った。まあ、筋とかは、まさにそうなんだけど。

おじいさんを助けた話とか、まあ、結局、本当かどうかはわからない。魔女だったのかどうかもわからない。でも、そんなことは、実はどうでもいいわけで、魔女修行といってやってることも、実は人間として成長していく過程だったりする。子どもが言った成長しなくてもいいというのは、まさに名言というか、そのとおりなのだが、新しいことに目覚めていくのも人間の本質なわけで、じゃなければ、なぜ、生まれた子どもが勝手に歩き出すのか、ということだろう。

子どもにとっては、安定感のある人はいいだろうけど、その人が全てを受け入れてくれたとしても、全てに賛成してくれるわけではない。近くの木村役のおっさんを嫌いなのは、潔癖性の年代を考えれば理解できるのだが、先入観や予断だけで判断していてはいけないというのもとても正しいわけで、そこは譲れない。 死んだらどうなるのか。魂が解放されるのだ、というのはまあいいんだけど、実際はないよなぁ、と思う。何もなくなるのがこの世のあり方というか自然の摂理。ただ、子どもに訊かれて何て答えればいいのだろうと考えてしまった。自分の人生観とか考え方を伝えてもそれで納得するわけでもないだろう。ある程度の年を重ねてはじめて到達できるところもあるだろう。老人の死生観はやはり子どもとは違うだろうし、子どもなりに納得しなきゃならないとしたら、子ども向けの説明というのもあるんだろうな、と思ってしまった。天国なんてないし、死後も存在する魂なんてものも存在しないわけだけど、それで、生きている間安らげるなら、それはそれでいい。いつか、やがて、自分で気づいて、自分で受け入れていくんだろう。子どもは難しいなぁ。

最後にかかった曲が不思議によかった。映画全体の感じにとても合っていた。映画を離れたところで聞いていいかどうかはわからないけど。

なんかよかったなぁ。静謐な感じ。原作読もうかなぁ。